欧米では必須、日本では空気?Ctrl + I(斜体)の悲しい現実と代わりの「強調コンボ」3選

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こんにちは、定時デカエルです。

アルファベット順にショートカットキーを攻略する「Ctrl + A~Z」連載。今回は、ちょっと不遇な存在であるCtrl + Iについて解説します。

欧米のビジネス文書や論文では、「強調したいならこれ!」というくらい頻繁に使われるメジャーなキーですが、私たち日本のオフィスワーカーにとっては、少し事情が異なります。

「とりあえず斜めにしとけばカッコいいだろう」と思って乱用すると、かえって上司から「読みにくい!」と怒られかねない、扱い注意のコマンドなのです。

今回は、Ctrl + Iの機能と、「じゃあ日本人はどうやって文字を強調すればいいの?」という代替テクニック(コンボ)について、解説していきます。

この記事を読めば、TPOに合わせたスマートな強調表現が身につき、資料作成のレベルがワンランクアップしますよ。

他のショートカットキーも気になる方は、こちらの攻略本(一覧表)も合わせて装備してくださいね。

Ctrl + I は「Italic(イタリック)」のショートカット

まずは基本スペックの確認です。Ctrl + Iは、選択したテキストを「斜体(イタリック体)」にするショートカットキーです。

  • 機能:文字を斜体にする / 斜体を解除する
  • 語源:Italic(イタリック)の「I」
  • 対応ソフト:Word、Excel、PowerPoint、Outlookなどほぼ全て

使い方は簡単。強調したい文字を選択して、Ctrl + Iを押すだけ。もう一度押すと元に戻ります。

なぜ日本では「斜体」が使われないのか?

欧米のアルファベット文化圏では、強調表現として「イタリック体」が標準的に使われます。引用部分や、本のタイトル、強調したい単語などはサラッと斜めにするのがマナーです。

しかし、日本語のフォント(明朝体やゴシック体)を無理やり斜めにすると、どうなるでしょうか?

そう、視認性が極端に落ちるのです。これが、日本のビジネス文書で斜体があまり歓迎されない最大の理由です。「強調したいのに読みにくくなる」のでは本末転倒ですよね。

では、私たち日本人はどうやって「ここが重要だ!」とアピールすればいいのでしょうか? ここからは、Ctrl + Iの代わりに使うべき、日本流の強調テクニックを紹介します。

日本人のための「強調」コンボ3選

私が「超アナログ組織」で作法を学んだ経験と、PCゲーマーとしての効率厨視点で、実用的な3つの強調方法をピックアップしました。

1. 王道にして最強「Ctrl + B(太字)」

日本では、強調といえばコレです。Ctrl + B(Bold)による太字化。文字の形を崩さずにインクの量(ピクセル数)を増やすので、パッと見で「おっ、ここは重要だな」と伝わります。

特にExcelの表やPowerPointの資料では、斜体よりも圧倒的に太字が好まれます。まずは迷ったらCtrl + B。これが基本コンボです。

2. 「」『』【】などの「括弧」を活用する

日本語特有の強調表現として非常に優秀なのが「括弧(かっこ)」です。特にカギ括弧「」は、会話文だけでなく、単語の強調にもよく使われます。

ただ、いちいち「かっこ」と打って変換するのは、コマンド入力として遅すぎます。そこでオススメなのが、辞書登録を使った高速入力です。

  • よみ: → 単語:「」、『』、【】
  • マクロ機能のあるキーボードで「」後に←を登録している猛者もいます。

このように、「か」と打って変換するだけでカギ括弧が出るように設定しておけば、思考を止めずに強調表現を差し込めます。これはFPSで言うなら「リロード速度を上げるスキル」のようなもの。地味ですが、累積すると大きな時短になります。

辞書登録のやり方は、こちらの記事で詳しく解説しています。Ctrlを使った登録ショートカットも紹介していますよ。

3. ここぞという時の「傍点(ぼうてん)」

小説や教科書でよく見る、文字の上に打たれる「﹅」のことです。これを「傍点」と言います。ビジネス文書でも、太字より少し上品に、かつ確実に注意を引きたい時に使われます。

Wordで傍点を打つには、実はCtrl + Dが役立ちます。

  1. 強調したい文字を選択する。
  2. Ctrl + D を押して「フォント設定」ダイアログを開く。
  3. 「傍点」のプルダウンから点を選択してEnter。

本来Ctrl + Dは、ブラウザでは「お気に入り追加」、Excelでは「上のセルをコピー」という機能ですが、Wordではフォント設定の司令塔になります。傍点を使いたい時は、このルートを覚えておきましょう。

じゃあ、Ctrl + I はいつ使うの?

ここまで「使うな」と言ってきましたが、完全に封印する必要はありません。以下のシーンではCtrl + Iが輝きます。

  • 英単語を混ぜる時:

    (例)このプロジェクトのコンセプトは Simple is Best です。


    → アルファベット部分は斜体にすると、プロっぽく見えます。

  • 学術論文や参考文献:

    論文のタイトルや雑誌名はイタリックにするという厳密なルールがある場合があります。

  • 引用部分の明示:

    「ここからここまでが引用ですよ」と視覚的に区別するために使うことがあります(ただし、日本ではインデントを下げる方が一般的です)。

まとめ:道具は使いよう。日本には日本の強調がある

今回のまとめです。

  • Ctrl + I(斜体)は、日本語フォントだと読みにくくなるので注意。
  • 日本ではCtrl + B(太字)が強調のスタンダード。
  • 「」は辞書登録で「か」から一発変換できるようにしておくと爆速。
  • 傍点はWordならCtrl + Dから設定可能。

ショートカットキーは、ただ知っているだけでは意味がありません。その機能が「今の自分の仕事(ステージ)」で本当に有効かどうかを見極めてこそ、真の時短に繋がります。

無理に斜体を使って「読みにくい」と言われるより、スマートに太字や括弧を使いこなして、伝えたいことをパッと伝える。それが定時退社への近道ですよ。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。定時デカエルでした!

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